もう一つのアングルから、ヒポクラテスの木です。
青い空に遺跡のようなモニュメント、緑の葉を具えた枝を天に広げたプラタナスの木。
弟子たちはここで医療を教わったそうです。
それは2400年まえのこと...。
そういえば、わたくしもいろいろな先生に出会ってきましたが、得られた所見を興味深く思ってくれた先生のことは忘れられません。
非常にプレリミナリーな見方をした結果を学会発表したとき、その時に、山陰地方の教授(いまはどちらかわかりません)がおられまして、発表が始まるまえに、おもしろいね~といって、ぽんぽんと背中をたたかれたことがあります。その教授は知り合いのその大学の医局員によると、とてもコワイ方だそうで、もちろんその名は全国でも轟いておりました。当然ながら、恥ずかしくない準備をして臨みましたが、なにをおこられるかな~と戦々恐々であったことを思いだします。
ところが、満面の笑みで、ぽんぽんとされて、あれっ人違いか?と思うくらいでした。そしてやさしく質問いただきました。あの場合を参考にして、検討したの?とか、臨床でもそんなことがある?とか言われました。ひとつひとつ質問にはできるだけ真摯にお答えしました。なるほどねー、といって、はっはー、といって行かれました。やりとりのあいだは全然コワくなかったですし、逆に頼りにしたくなりました。当方の発表内容としては、海のものとも山のものとも言えないもので、そんなわたくしどもにお付き合いいただいて本当にありがたく思いました。先生におかれましては、ああ、やっぱり、理屈にあうこと、あわないことを突き詰めるためには厳しくなるのかなあ、と勝手な印象をもちました。・・・でもあとから考えると、やっぱり怖そうでした(ご容赦)。
でも、よろんでいただけたので、うれしかったし、そのような機会に恵まれてしあわせでした。もう10年以上まえのおはなしです...。
当方もできるだけ興味をもって傾聴しようと思っていますが、いまも修行中です。すみません...。