余裕しゃくしゃくでパリから出発しましたが、じつは、大事件発生しました。
席をまちがえました。
完全にまちがえました。
しかも、ふたつの行先のある列車自体を間違えました。
ANNECY行列車の座席番号とMILANO行の座席番号です。
長崎にいく列車の座席番号に座っていると思ったら、それはハウステンボスに行ってしまう列車の座席であったのです。
連結してるんですよね。
つまり、後ろの車両に移れないのです。
結果的に上記の状況であることがわかったのですが、
フランス語でそれを話されても、まったく理解できず、なぜ怒られているのか?よくわかりませんでした。二つの行先のある列車であることさえ、想像していませんでした。
なぜ、わかったかといいますと、
フランスの方々がとても優しかったのです。
まずは、座席を解放してあげないと困らせてしまうので、席をたち、さまようことに。
座席券をもつひとに、このチケットはどこの席かな?と身振り手振りで尋ねると、どうも後ろの車両のようでありましたので、目指す車両をもとめてスーツケース押しながらあるきました。
そして、そうです。それ以上行けなくなったのです。後ろの車両にはいけないのです。
まだ、わかりませんでした。二つのdestinationがあることを。
とぼとぼと戻り、途中の食堂車がありましたので、そこでサーブしてくれる車両販売員のようなかたに尋ねました。身振り手振りで。
まあ、困ったでしょうね。販売員も。もちろんフランス語のみです。そういえば、ふたつコップをならべて、わかれていくジェスチャーをしてくれていました。思い起こせば。
でも、わかりませんでしたね。Lyon、Lyonとはきこえてくるので、どうもLyonで乗り換えろと言っているようでした。
Lyonでどこの列車に乗り換えればよいのでしょう?わかったような、わからないような?まず、Lyonはどこ?みたいなところで、フランス地球の歩き方を持ち出して、地図をチェックしたりしていました。
すると、さきほどの座席券のお父さんと息子さんがやってきました。
忘れ物かな?とおもっていたら、どうもその息子さんは英語ができるようで、連れてきてくれたようです。そして、一部始終、上記の状況であることがわかりました。
フランスのANNECYにいくお父さん一家、息子さん、みなさんありがとうございました。この場をお借りいたしまして、御礼申し上げます。日本語ですが、本当に感謝しています。
ふたつの行先、まちがわずにすみました。
一部始終がおわり、空いてる席にすわっても大丈夫だよ~といってくれたので、Lyonまで失礼いたすことにしました。
そんな車窓のひとこまです。
ブルーとブラウンが落ち着きます。