買い物をして、待ち合わせのバスにのりおくれないように、もどってきました。
さて、その事件についてです。そんなに事件というほどではないのですが...。
出発の時間となりましたが、待ち合わせ場所にもどってきていないひとがいます。
バスの運転手は、わかってはいたようですが、戻ってきていないのに出発してしまいました。
でも、ある女性が、「もどってきていないので、まってあげましょう」と、運転手にいったのでしょう、また待ち合わせ場所にふたたび戻って待つことになりました。
運転手さんは、時間通りに出発すべきと主張していたようです。しかし、なにしろホテルまで何10キロも離れているので、まってあげないと自力で帰ることになると大変な苦労になるでしょう。戻ってきていないことは乗車しているみなさんはわかっていたようですが、なかなかむずかしいところです。考え方としては、ひとつは時間については厳しくいっていたのに遅れる方が悪いととるか、もう一つは待ってあげないととても遠いので帰れなくなる、と心配してあげるのか...。
勇気ある女性の意見によりバスはUターンしました。バスの中は、まずは待ち合わせ場所にもどってきてあげてよかった、まずはまってあげよう、という空気でした。
そして...、かなり時間に遅れてもどってきました。本人たちは楽しいショッピングの時間をすごせてとても満足そうでした。バスの中でのそれまでのことは、だれもなにも本人たちにはいいませんでした。
今回のことでは、ルールを重要視するのか、予想される困難を重要視するのか、ちょっと考えさせられる事件でした。自分とそのひとの距離感も影響するでしょう。ただヨーロッパの研究者たちはやさしい考え方をするひとたちが多くをしめているのかなあと思いました。みなさん、待ち合わせにもどってピックアップできたことを満足していたようです。
ひとにやさしく、ですね。いつもいつもは難しいかもしれませんが見失わないようにしたいです。