無事にというか、トラブルがありましたが、伝えるべきところはお伝えして、プレゼン終了しました。
圧迫療法が末梢神経障害に効果があるかどうか、を皮膚血流を測定したことが、今回のリサーチのはじまりでした。
では、なぜ皮膚血流が計測できたかといいますと、偶然めったにないドップラー計測器が購入されていました。そこで関係各所にお願いに赴きますと、みなさま快諾をいただきまして、このような貴重なデータを得ることができました。器械をいれていただき、使用を許可いただきました、N野先生にはとても感謝しています。ありがとうございました。
計測自体は検査科のみなさまのご協力をいただきました。午前中の忙しいなかで、無理をして時間をさいて血流計測という慣れない検査をしてもらいました。みなさまの計測が安定していたのでしょう、とても興味深い結果を得ることができました。感謝いたします。
末梢神経障害でストッキングを着用することで皮膚血流を計測した結果から得られるエッセンスとしては、
① 抗癌剤投与中の患者さんの皮膚血流は低下している。
➁ ストッキングを着用すると、低下した皮膚血流が回復する。
③ すべての末梢神経障害のある患者さんの皮膚血流は、ストッキングをすることで回復する。
④ とくに末梢神経障害の認めない患者さんにおいて、血流の回復が良好である。
というところです。
あくまでの今回の結果から得られた考察ですので、本当に正しいことであるかどうかは、より詳細な検討が必要であると思います。
ストッキングは圧力がやや強めの市販のストッキングで大丈夫です。
今回の発表もおわりまして、会期までギリシャに滞在します。
その後は、ドイツ経由で日本に帰国です。
次のプレゼンは、Palliative care in oncology symposium、アメリカ ボストンで発表してきます(2014年です)。その内容は、...お楽しみに。
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