ストッキングを着用して血流がよくなる程度が高ければ高いほど、しびれがでにくい、という結果であったわけですが、単純に血流をよくすることが大事なのか、血流が減った状態からもとに戻してあげることがだいじなのかを考えます。
では、ほんとうに抗がん剤でしびれのある人の皮膚の血流は減っているのでしょうか?そこで臨床に立ち戻って考えると、患者さんのなかでしびれる人はいましたが、手が冷たいというかたはいませんでした。血流が減ると皮膚はつめたくなりますね。それがないのです。
つまり、血流が減少しているというより、血流が計測しにくくなっている状況かもしれません。
抗がん剤でしびれのあるかたは、皮膚の血流が計測しにくくなっている可能性があるのでしょうか?
そうですね、浮腫ですね。浮腫があると皮膚血流の計測値は下がるかもしれません。