ボストンからシカゴ行き、飛行機のなかです。
帰国の途です。
この年、すでに4回の海外発表が終わりました。
ひとつは、ASCOの誌上発表でありましたので実際には学会参加はできませんでした。
ひとつは、ESMOでマドリッド、そしてもうひとつがギリシャのAnticancer Research学会、
そして今回のPalliative care in oncology symposiumでした。
思い起こせば、ASCO、ESMOで抄録が合格して、Anticancer researchに論文が掲載され...、そのときはまだ、国内にいてそれはそれで満足した気持ちにひたることができました。
そして、上述のように、実際に海外で学会発表の経験をさせていただいたことは、次元のちがうモチベーションの沸騰となりました。同じ領域で知見を深めている研究者と有意義なコミュニケーションをすることができた経験は何物にも代えがたいものでありました。海外でもしびれている方々が多くいることを直に触れることができましたし、またそのコントロールが困難であるという認識をすることができました。
国内での活動が大事なのはもちろんですが、海外でも同じ問題点を解決する方向に対しているのだという立ち位置を改めて確認することができたことがうれしかったです。
この気持ちがつぎへの知見をもとめる原動力になりました。もっともっと明らかにできるところがあるのではないかと深く考えていくことになりました。
今後医学の進歩により、将来的によりよい抗癌剤治療ができるようになると思います。そのなかで、私たちの研究がひとつの重要な位置にあることを希望しています。